冬の寒さを乗り切るために欠かせないダウンジャケット。暖かくて軽いため、冬のアウターとして多くの人に愛用されています。しかし、シーズンを通して着用すると、襟元や袖口に汚れが目立ち始めたり、汗や皮脂が付着したりして、そろそろ洗いたいと思うことがありますよね。
「ダウンジャケットって自宅で洗えるの?」「洗濯機で洗っても大丈夫?」「洗った後はどうやって乾かせばいいの?」「オフシーズンはどう保管すればいいの?」
こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、ダウンジャケットは適切な方法で洗えば、自宅でも十分にきれいにすることができます。また、正しく乾かして保管すれば、次のシーズンも気持ちよく着ることができるのです。
この記事では、ダウンジャケットを長持ちさせるコツから、自宅での洗い方、乾かし方、そして保管方法まで詳しく解説します。ぜひ参考にして、大切なダウンジャケットを長く愛用してください。
ダウンジャケットを長持ちさせるコツ
ダウンジャケットを長く愛用するためには、日頃のお手入れが大切です。特に高級なダウンジャケットは、適切なケアをすれば10年以上着ることも珍しくありません。まずは、ダウンジャケットを長持ちさせるための基本的なポイントを見ていきましょう。
クリーニングか自宅洗濯か
ダウンジャケットのお手入れ方法として、「クリーニングに出す」か「自宅で洗う」かという選択肢があります。どちらを選ぶべきかは、ダウンジャケットの素材や状態によって異なります。
まず確認すべきは、ダウンジャケットの洗濯表示です。洗濯桶のマークや洗濯桶に手が入っているマークがあれば、自宅でも洗濯が可能です。洗濯桶に手が入っているマークは「手洗いができる」という意味ですので、洗濯機では洗えません。洗濯桶にバツ印がついた洗濯禁止マークがある場合は、クリーニングに出すようにしましょう。
素材に関しては、ナイロンやポリエステル素材で、洗濯可能の表示がある場合は自宅で洗濯できます。一方、レザーやシルク素材のものはクリーニングに出した方が安心です。
また、ダウンジャケットに破れやひっかき傷がある場合は、自宅で洗うと破れが悪化して中綿が出てしまう可能性があります。このような場合もクリーニングを利用した方が良いでしょう。
自宅で洗濯する場合のメリットは、費用を抑えられることと、自分のペースでお手入れができることです。一方、クリーニングに出すメリットは、プロの技術で丁寧に洗ってもらえることと、自分で洗うリスクを避けられることです。
どちらを選ぶにしても、定期的なお手入れがダウンジャケットを長持ちさせる秘訣です。汚れをためすぎると、シミになったり、生地が傷んだりする原因になります。
ダウンジャケットの洗い方
自宅でダウンジャケットを洗うことにした場合、洗濯機で洗う方法と手洗いの方法があります。それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
洗濯機で洗う場合の注意点
洗濯表示で洗濯機での洗濯が可能な場合は、以下の手順で洗いましょう。
まず準備として、ダウンジャケットのファスナーを閉じて形を整え、洗濯ネットに入れます。これにより、洗濯中の摩擦によるダメージを防ぐことができます。
洗濯モードは「手洗い」や「ドライ」モードを選びましょう。通常モードは避けてください。これらのモードは衣類に優しく、ダウンを保護してくれます。
洗剤は中性洗剤を使用し、漂白剤や柔軟剤は避けましょう。中性洗剤は繊維や羽毛を傷めず、効果的に汚れを落としてくれます。
襟元や袖口など、特に汚れが気になる部分は、あらかじめ中性洗剤を溶かした液体をスポンジにつけ、軽く叩くようにして汚れを落としておくと効果的です。
洗濯機で洗う際の注意点として、通水性のないビニールやゴム引き製品、透湿防水性素材などは脱水時の水抜けが悪く、洗濯機の故障につながるおそれがあります。そのような素材の場合は、洗濯機の使用は避け、手洗いをおすすめします。
手洗いの手順
手洗いは、特にデリケートなダウンジャケットに適しています。手洗いの手順は以下の通りです。
まず、ファスナーを閉じ、30℃程度のぬるま湯を用意します。浴槽や洗濯桶にぬるま湯をためて、中性洗剤を溶かします。
ダウンジャケットを畳んだ状態で水に入れ、やさしく押し洗いをします。羽毛はなかなか水を吸わないので、手で押さえて吸水させましょう。こすらず、汚れを押し出すようにして洗います。
泡が消えるまで水を交換してすすぎます。すすぎ残しがあると、仕上がりに影響しますので、しっかりとすすぎましょう。
すすぎ洗いが終わったら、バスタオルでダウンジャケットを包み、水分を吸収させます。この方法は、羽毛の偏りを防ぐのに効果的です。
手洗いの際のポイントは、スピーディーさです。羽毛にまで完全に水がしみ込んでしまうと、羽毛が固まってしまいます。すすぎは手早くすませ、ダウンのふんわり感をキープしましょう。
ダウンジャケットの乾かし方
ダウンジャケットを洗った後は、適切な方法で乾かすことが重要です。乾かし方が不適切だと、羽毛が固まってぺちゃんこになったり、ニオイが残ったりする原因になります。
脱水時のポイント
洗濯後のダウンジャケットは、まず適切に脱水する必要があります。脱水が不十分だと、乾くまでに時間がかかり、雑菌が繁殖してニオイの原因になります。
バスタオルを使って脱水する方法は、大き目のバスタオルの上にダウンジャケットを広げ、バスタオルで挟むように優しく脱水します。バスタオルが水をたくさん含んだら、別のバスタオルに替えて脱水を繰り返しましょう。雑巾絞りはダウンが傷む原因になるので、絶対に避けてください。
洗濯機で脱水する場合は、長時間脱水すると羽毛の偏りやシワ、傷みの原因になります。1分程度の短時間脱水を3回ほどに分けて行うことをおすすめします。1回の脱水ごとにダウンジャケットを取り出し、優しくほぐしましょう。
脱水時の注意点として、ダウンジャケットの構造上、水分が出られない状態になることがあり、遠心力により中の空気が圧縮されて「爆発」が起きる可能性があります。これを防ぐためにも、脱水前にゆっくり水分を押し出したり、タオルドライで余分な水分を取ることが大切です。
自然乾燥のコツ
脱水後のダウンジャケットは、厚みのあるハンガーに掛けて、風通しの良い場所で乾かしましょう。ダウンジャケットは撥水性のある素材のため、中の羽毛が乾きにくい特性があります。風通しの良い場所で2〜3日かけて、内側までしっかり乾かすことが大切です。
乾かす際は、直射日光が当たらない場所を選びましょう。ダウンジャケットの素材によっては、直射日光で変色して生地が痛むことがあります。
ダウンジャケットの表面が乾いてきたら、両手でダウンジャケットをパンパンと挟み叩いて羽毛を均一にしましょう。これにより、ダウンのふんわり感が復活します。
ダウンコートなど長めのダウンアイテムの場合は、重さがあるため、ハンガーに掛けると型崩れする可能性があります。そのような場合は、平干しネットを使って型崩れが起きないように丁寧に干しましょう。
乾燥機を使う場合の注意点
ダウンジャケットの乾燥に乾燥機を使える場合もあります。タグの表示を確認し、乾燥機の使用が可能であれば、以下のポイントに注意して乾燥させましょう。
乾燥機は必ず低温で使用してください。ダウンは熱に弱い素材で作られているものがほとんどです。高温で乾燥機にかけると、表面の素材が縮む可能性があります。
乾燥機にかける時間は、長ければ良いというわけではありません。10分の乾燥を3〜4回ほど繰り返し、その都度ダウンジャケットを取り出してほぐすことをおすすめします。
ダウンを乾燥機でふわふわにさせるコツとして、キレイなテニスボールを2〜3個一緒に入れて回すという方法があります。テニスボールが回転しダウンを叩くことで、ふわふわな仕上がりになります。テニスボールがない場合は、靴下を丸めてボール状にしたものでも代用できます。
ドライヤーを使って乾かすこともできますが、温風を同じところにかけ続けるとダウンの生地が傷み、破れにつながる恐れがあります。ドライヤーを使う際は、冷風で根気強く乾かしましょう。
乾燥機を使った後も、ダウンに熱がこもっている可能性があるため、太めのハンガーにかけて部屋干しで2〜3日干すと、生乾き臭やカビの心配がなくなります。
ダウンジャケットの保管方法
シーズンが終わったダウンジャケットは、適切に保管することで次のシーズンも気持ちよく着ることができます。保管方法を間違えると、カビが生えたり、型崩れしたり、ダウンの保温性が失われたりする原因になります。
適切な収納場所の選び方
ダウンジャケットを保管する場所は、湿気の少ない風通しの良い場所を選びましょう。湿気が多いと、カビが発生する原因になります。
クローゼットに保管する場合は、他の衣類と間隔を空けて吊り下げましょう。クローゼットの中に衣類をたくさん入れていると、湿気が溜まりやすくなります。クローゼット内のスペースに余裕を持たせ、除湿剤を使用したり、定期的にクローゼットを開けて空気を入れ替えたりすることをおすすめします。
保管前には、ダウンジャケットをクリーニングに出すか、自宅で洗濯して清潔な状態にしておきましょう。汚れや湿気が付いたままの状態で保管すると、虫に食われたり、カビが発生したりする可能性があります。
冬の時期でも汗や皮脂は出るため、着用していないように見えても、ダウンジャケットには汚れが付着しています。特に、ストールやマフラーを着用している場合、襟元に汗をかくため、クリーニングに出さずに保管すると色落ちしたり、黄ばみ汚れがついたりすることがあります。
ハンガーで吊るす際のポイント
ダウンジャケットの型崩れを防ぐために、ハンガーにかけて保管するのが理想的です。ハンガーを選ぶ際は、ダウンジャケットの肩幅に合った厚みのあるものを選びましょう。細いハンガーや肩幅に合っていないハンガーを使うと、ダウンジャケットにハンガーの跡がついたり、型崩れの原因になったりします。
長期間着ない時は、ハンガーにかけてそのまま保管するのではなく、不織布のカバーをかけて保管しましょう。不織布のカバーは通気性が良く、ホコリや汚れからダウンジャケットを守ってくれます。
クリーニング店から戻ってきたビニールカバーは、内側に湿気がこもりやすいため、長期保管には適していません。必ず取り外して、通気性の良い不織布のカバーに替えましょう。
ハンガーにかけて保管する際の注意点として、クローゼットなどの収納スペースに服を詰め込みすぎないことが大切です。ダウンジャケットが押しつぶされるほど詰め込むと、ダウン内部の羽毛がつぶれてしまい、保温力が損なわれる可能性があります。1着1着、スペースに余裕を持って収納しましょう。
圧縮袋は使わない理由
かさばるダウンジャケットは圧縮袋に入れてコンパクトに保管したくなりますが、これはダウンジャケットにとって良くありません。圧縮することによって中のフェザー(羽)の軸が折れると、羽根の飛び出しやボリュームダウンの原因になってしまいます。また、生地にシワが寄るため、見た目の美しさも損なわれます。
ダウンジャケットを長期保管する際には、圧縮袋の使用は避けましょう。同様に、ダウンジャケットを畳んで収納するのもボリュームダウンの原因になることがあります。
どうしても場所を取るという場合は、ハンガーにかけて不織布のカバーをかけるか、やむを得ない場合は畳んで通気性の良い不織布のケースに入れて保管しましょう。畳む場合は、他の物を上に重ねないようにしてください。
ダウンジャケットの保管には、防虫剤を入れておくと安心です。虫食いが発生すると、修復が難しくなります。
まとめ:ダウンジャケットを大切に扱おう
ダウンジャケットは適切なお手入れと保管をすることで、長く愛用することができます。自宅での洗濯は洗濯表示を確認し、素材に合った方法で行いましょう。乾かす際は羽毛が均一になるようにほぐし、保管時は通気性の良い場所で吊るして保管するのがベストです。圧縮袋の使用は避け、清潔な状態で次のシーズンを迎えられるよう心がけましょう。
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