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エアコンの除湿と冷房、電気代はどちらが安い?1時間・1か月の費用目安を解説!

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暑い季節になると気になるのが電気代。特にエアコンは家庭の電気代の中でも大きな割合を占めています。「除湿運転の方が冷房より電気代が安い」とよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか?

実は除湿運転にも種類があり、タイプによって電気代は大きく異なります。この記事では、エアコンの除湿運転と冷房運転の電気代を比較し、それぞれの特徴や使い分け方、電気代を節約するコツをご紹介します。梅雨時や夏場のエアコン使用時に役立つ情報が満載です。

目次

エアコンの除湿と冷房、電気代はどちらが安い?

「エアコンは冷房より除湿の方が電気代が安い」というのは、多くの人が信じている節約術の一つです。東京電力が2009年に行った調査によると、夏場にエアコンを使う人の約32.8%が「電気代が安いと思うから」という理由で除湿運転を使用しているそうです。

しかし、実際のところはどうなのでしょうか?結論から言うと、除湿運転の種類によって電気代は大きく異なります。

除湿運転の種類による電気代の違い

エアコンの除湿運転には主に3つのタイプがあります。

まず「弱冷房除湿」は、その名の通り弱い冷房運転で空気を冷やして除湿する方式です。冷房ほど強く冷やさないので、電気代は抑えられます。

次に「再熱除湿」は、いったん空気を強く冷やして除湿した後、冷たくなりすぎた空気を再び温めてから室内に戻す方式です。除湿効果は高いですが、冷やして温め直すという二度手間のため、電気代は高くなります。

最後に「ハイブリッド除湿」は、冷やして除湿した空気に室内の空気を混ぜて送風する方式です。電気代と快適性のバランスが取れた方式と言えるでしょう。

電気代の比較表

実際に各運転モードの電気代を比較してみましょう。

運転モード1時間あたりの電気代1ヶ月あたりの電気代(1日8時間使用)
冷房運転約11円約3,300円
弱冷房除湿約4.1円約1,230円
再熱除湿約14.9円約4,470円

この表を見ると、弱冷房除湿が最も電気代が安く、再熱除湿が最も高いことがわかります。冷房運転はその中間に位置しています。

つまり、「除湿の方が冷房より電気代が安い」というのは、弱冷房除湿の場合は正しいと言えますが、再熱除湿の場合は逆に冷房より電気代が高くなってしまうのです。

自分のエアコンがどのタイプの除湿機能を搭載しているかは、取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認できます。リモコンに「カラッと除湿」(日立)や「さらら除湿」(ダイキン)といった表示があれば、再熱除湿タイプである可能性が高いです。一方、単に「除湿」とだけ表示されている場合は、弱冷房除湿タイプかもしれません。

除湿運転の仕組みと特徴

除湿運転の電気代の違いを理解するには、その仕組みを知ることが大切です。それぞれのタイプの除湿運転がどのように動作し、どんな特徴があるのかを見ていきましょう。

弱冷房除湿の仕組み

弱冷房除湿は、その名の通り弱い冷房運転で空気を冷やして除湿する方式です。冷房運転と同じ原理ですが、出力を抑えて運転します。

空気には「温度が高いほど多くの水分を含むことができる」という性質があります。弱冷房除湿では、室内の空気をエアコン内部で冷やすことで空気中の水分を結露させ、その水分をドレンホースから室外に排出します。冷やされた空気はそのまま室内に戻されるため、室温も徐々に下がっていきます。

弱冷房除湿のメリットは、消費電力が少なく電気代が安いことです。冷房運転の約3分の1程度の電気代で済むため、経済的です。

一方、デメリットは室温も下がってしまうことです。湿度を下げたいけれど温度はそのままにしたい場合には不向きかもしれません。また、除湿能力も他の方式に比べると劣ります。

再熱除湿の仕組み

再熱除湿は、空気を強く冷やして除湿した後、冷たくなった空気を再び温めてから室内に戻す方式です。

まず室内の空気をエアコン内部で強く冷やして水分を取り除きます。この段階では弱冷房除湿よりも強い冷却を行うため、除湿効果は高くなります。しかし、そのまま強く冷やされた空気を室内に戻すと寒くなりすぎてしまうため、再度空気を温めてから室内に戻します。

再熱除湿のメリットは、室温をあまり下げずに効果的に除湿できることです。湿度だけを下げたい梅雨時などに適しています。

デメリットは、冷やして温め直すという二度手間のため、消費電力が大きく電気代が高くなることです。冷房運転よりも電気代が高くなるため、長時間使用する場合は注意が必要です。

ハイブリッド除湿の特徴

ハイブリッド除湿は、冷やして除湿した空気に室内の空気を混ぜて送風する方式です。

再熱除湿のように空気を温め直すのではなく、冷やして除湿した空気と室内の空気を混ぜることで、適度な温度と湿度の空気を作り出します。これにより、再熱除湿ほど電力を消費せずに、弱冷房除湿よりも室温を維持することができます。

ハイブリッド除湿のメリットは、電気代と快適性のバランスが取れていることです。再熱除湿ほど電気代が高くなく、弱冷房除湿ほど室温が下がりません。

デメリットは、再熱除湿ほど正確に室温をコントロールできないことです。また、すべてのエアコンに搭載されているわけではなく、比較的新しいモデルや上位機種に限られることもあります。

冷房と除湿、どう使い分ける?

エアコンの冷房と除湿、それぞれの特徴がわかったところで、実際にどのように使い分ければよいのでしょうか。季節や気候、時間帯によって最適な使い方は変わってきます。

季節や気候による使い分け

季節や気候によって、冷房と除湿の使い分けを考えてみましょう。

梅雨時期は湿度が高く、気温はそれほど高くない日が多いです。こんな時は除湿運転が適しています。湿度を下げることで不快感を解消しつつ、室温をあまり下げないようにできます。特に再熱除湿やハイブリッド除湿なら、室温を維持したまま湿度だけを下げられるので快適に過ごせます。

一方、真夏の暑い日は冷房運転が効果的です。気温が高い時は、まず室温を下げることが優先です。冷房運転は室温を効率よく下げられるだけでなく、結果的に湿度も下がります。高温多湿の日に「除湿の方が電気代が安いから」と弱冷房除湿を使うと、十分に涼しくならず不快に感じることがあります。

また、気温と湿度のバランスも重要です。気温が30℃を超えるような暑い日は、湿度が高くなくても冷房運転がおすすめです。逆に、気温が25℃程度で湿度が70%を超えるような蒸し暑い日は、除湿運転が効果的でしょう。

時間帯による使い分け

時間帯によっても、冷房と除湿の使い分けを考えると快適に過ごせます。

日中の過ごし方を考えると、活動的に動き回る時間帯は体温も上がりやすいので、冷房運転が適しているでしょう。特に日差しが強い午後の時間帯は室温も上がりやすいため、冷房運転で室温を下げるのが効果的です。

一方、夕方から夜にかけては、外気温が下がってくるものの湿度は高いままということがよくあります。こんな時間帯は除湿運転が適しているかもしれません。特に就寝前は、寝苦しさの原因となる湿度を下げることで、快適な睡眠環境を作ることができます。

夜間の快適な睡眠環境を考えると、寝る前に冷房で室温を下げておき、就寝中は除湿運転に切り替えるという方法もあります。これにより、寝冷えを防ぎつつも湿度による不快感を解消できます。タイマー機能を活用して、就寝後数時間で自動的に運転を停止させるのも良いでしょう。

ただし、冷房と除湿を頻繁に切り替えると、その都度エアコンが再起動するため余計に電力を消費することがあります。長時間使用する場合は、その時の状況に最も適した運転モードを選び、あまり頻繁に切り替えないようにするのがおすすめです。

エアコンの電気代を節約するコツ

エアコンの電気代を節約するには、運転モードの選択だけでなく、使い方にもコツがあります。ここでは、エアコンの電気代を効果的に節約するための方法をご紹介します。

適切な温度設定

エアコンの電気代を節約する最も基本的な方法は、適切な温度設定です。

冷房運転時の推奨される設定温度は26〜28℃と言われています。設定温度を1℃高くするだけで、約10%の省エネになるとも言われています。つまり、26℃から27℃に設定温度を上げるだけで、電気代が約10%節約できるのです。

ただし、あまりに高い温度に設定すると快適性が損なわれ、結局は別の冷房機器を使ったり、設定温度を下げたりすることになりかねません。自分が快適に感じる範囲内で、できるだけ高めの温度設定にするのがポイントです。

除湿運転時も同様に、設定温度は重要です。特に再熱除湿の場合、設定温度が高すぎると、冷やした空気を必要以上に温め直すことになり、無駄な電力を消費します。室温より1〜2℃低い温度に設定するのが効率的です。

また、自動運転モードを活用するのも良い方法です。自動運転では、エアコンが室温や湿度を感知して最適な運転を行ってくれます。特に最新のエアコンは省エネ性能が高いため、自動運転に任せることで効率よく運転できることが多いです。

フィルター掃除の重要性

エアコンのフィルターが汚れていると、空気の流れが悪くなり効率が低下します。これは電気代の無駄につながります。

フィルターにホコリが詰まると、エアコンは同じ冷却効果を得るためにより多くの電力を消費します。実際、フィルターが目詰まりしているエアコンとフィルターを掃除したエアコンを比較した場合、年間で1,233円もの電気代の差が出るというデータもあります。

フィルターの掃除は、使用頻度にもよりますが、2週間に1回程度行うのが理想的です。掃除方法は簡単で、フィルターを取り外して水洗いするか、掃除機でホコリを吸い取るだけです。乾いたら元に戻すだけなので、数分で終わる作業です。

また、室外機の掃除も忘れないようにしましょう。室外機の周りに物を置いたり、ホコリや落ち葉が溜まったりしていると、熱交換効率が下がり電気代が高くなります。室外機の周りは常に空気の流れが良い状態を保つようにしましょう。

定期的なフィルター掃除と室外機のメンテナンスは、エアコンの寿命を延ばすだけでなく、電気代の節約にも大きく貢献します。

扇風機との併用効果

エアコンと扇風機を併用することで、効率よく部屋を冷やし、電気代を節約することができます。

扇風機は空気を循環させることで、エアコンで冷やされた空気を部屋全体に行き渡らせる役割を果たします。これにより、エアコンの設定温度を1〜2℃高くしても同じ体感温度を得ることができます。

具体的には、エアコンの風向きを水平に設定し、扇風機は首振りを可能な限り上向きにして回すと効果的です。サーキュレーターを使う場合は、天井に向けて回すと良いでしょう。これにより、冷たい空気が部屋全体に循環し、効率よく室温を下げることができます。

エアコンと扇風機を併用することで、ひと夏で1部屋あたり約3,000円もの節約効果が期待できるというデータもあります。扇風機の消費電力はエアコンに比べてはるかに小さいため、併用することで総合的な電気代を抑えることができるのです。

また、扇風機の風を直接体に当てることで、汗の蒸発を促進し体感温度を下げる効果もあります。これにより、エアコンの設定温度をさらに高くすることができ、電気代の節約につながります。

除湿機能の効果的な活用法

エアコンの除湿機能を効果的に活用するには、湿度設定や部屋の広さとの関係を理解することが大切です。ここでは、除湿機能を上手に使うためのポイントをご紹介します。

湿度設定の目安

快適に感じる湿度の範囲は、一般的に40〜60%と言われています。湿度が70%を超えると蒸し暑く感じ、30%を下回ると乾燥しすぎて喉や肌に負担がかかります。

季節ごとの適切な湿度は、夏場は50〜60%、冬場は40〜50%が目安です。夏場は湿度が高くなりがちなので、除湿機能で60%程度まで下げると快適に過ごせます。冬場は暖房によって室内が乾燥しやすいので、加湿器と併用して適切な湿度を保つと良いでしょう。

最新のエアコンには、湿度センサーが搭載されているものもあります。これらのエアコンでは、設定した湿度になるよう自動的に運転を調整してくれます。湿度センサーがない場合は、市販の湿度計を使って室内の湿度をチェックすると良いでしょう。

また、湿度は体感温度にも大きく影響します。同じ気温でも湿度が高いと暑く感じ、湿度が低いと涼しく感じます。これは湿度が高いと汗の蒸発が妨げられ、体温調節がうまくいかなくなるためです。そのため、湿度を適切に保つことで、設定温度を高めに設定しても快適に過ごせることがあります。

部屋の広さと除湿能力の関係

エアコンの除湿機能を効果的に活用するには、部屋の広さと除湿能力の関係を理解することも重要です。

適切な除湿能力の選び方は、部屋の広さに合わせて考える必要があります。一般的に、エアコンの除湿能力は1日あたりの除去できる水分量(リットル/日)で表されます。部屋が広ければ広いほど、より高い除湿能力が必要になります。

広さ別の目安としては、6畳程度の部屋であれば1日あたり5リットル程度の除湿能力があれば十分です。8〜10畳の部屋では7〜8リットル、12〜14畳の部屋では10リットル以上の除湿能力があると良いでしょう。

ただし、これはあくまで目安であり、部屋の断熱性や気密性、地域の気候によっても必要な除湿能力は変わってきます。湿気の多い地域や、築年数の古い家では、より高い除湿能力が必要になることもあります。

また、エアコン1台で広い空間全体を除湿しようとすると効率が悪くなります。広いリビングなどでは、扉を閉めて空間を区切ったり、複数のエアコンや除湿機を併用したりすると効果的です。

さらに、除湿効果を高めるには、エアコンの風向きも重要です。除湿運転時は、風を下向きに設定すると良いでしょう。湿気は空気より重いため、床付近に溜まりやすい傾向があります。下向きの風で床付近の湿気を効率よく取り込むことができます。

まとめ

エアコンの除湿運転と冷房運転の電気代を比較すると、弱冷房除湿は冷房より電気代が安く、再熱除湿は逆に高くなります。自分のエアコンがどのタイプの除湿機能を搭載しているかを確認し、適切に使い分けることが大切です。

季節や気候、時間帯によって冷房と除湿を使い分けると、快適さと電気代のバランスが取れます。梅雨時期は除湿、真夏は冷房が基本ですが、その日の気温と湿度に合わせて選びましょう。

電気代を節約するには、適切な温度設定やフィルター掃除、扇風機との併用が効果的です。また、快適な湿度は40〜60%程度なので、この範囲を目安に除湿機能を活用しましょう。

エアコンを上手に使って、暑い季節も快適に、そして経済的に過ごしましょう。


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